出前館で業務委託という形で配達員ができるようになり、もらえる1件あたりの配達料金の高さなどから、配達員の登録を検討する方が増加傾向にあります。
しかし、出前館の配達員登録は他のフードデリバリーサービスと比べて少しだけ手間がかかる…といった声を聞くことがあります。
そのため、中には配達員登録が面倒だったり、不安に感じて行動に移せていない方や登録できないで困っている方も少なからずいるのではないでしょうか。
今回は、そういった方に向けて出前館の配達員登録の方法や配達の始め方、登録に関するよくあるご質問等について解説していきます。
出前館の配達員登録方法の流れ
出前館の配達員登録の流れは以下の通りです。
- 公式サイトより登録説明会の申し込み
- 個人情報、必要事項等入力
- 事前動画閲覧とチェックテストの受講
- Web登録説明会を受講
- 本登録URLから必要情報記入と必要書類のアップロード
- アプリログインのIDとパスワードの受け取り
配達拠点での配達前準備
出前館の配達員登録はWeb上だけで全て完結するわけではなく、実際の拠点で簡単な説明を受ける必要があります。
各プロセスでどんなところを押さえていればつまづくことなく配達員登録ができるのか説明していきます。
1. 公式サイトより登録説明会の申し込み
出典:https://www.demaecan-gig-jobs.com/
まずは出前館の業務委託配達員の登録ページにて登録説明会に申し込みます。
配達を希望するエリアを検索して、そこの応募フォームで必要事項を記載します。
【出前館配達員の登録はこちら】
2. 個人情報、必要事項等入力
応募フォームまで進んだら、以下の項目を入力していきます。
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- 希望配達エリア
- 出前館の配達員登録を知った媒体
- 紹介コード
これらの項目を入力して送信したら、登録説明会の準備に入ります。
記入事項について少し補足すると、電話番号はトラブル発生時に運営やお客様と連絡を取りやすくするため、必ず配達時に利用する電話番号を登録してください。
希望配達エリアは引っ越すような事情がない限り、登録時に決めた配達エリアでしか配達できません。
3. 事前動画閲覧とチェックテストの受講
登録説明会の予約が完了すると、1〜2日後にメールで事前動画視聴と理解度チェックテストの案内が届きます。
登録説明会が始まるまでに約20分程度の事前動画を視聴し、その内容に基づいた理解度チェックテストを受講する必要があります。
事前動画が再生されているかどうかは運営で把握できる仕様になっているため、テストに合格できるようにするためにも、ちゃんと再生して閲覧するようにした方がいいです。
理解度チェックテストは、その事前動画を見てある程度把握しておけば全問正解も難しくない優しい難易度で作られています。
そのため、あまりテストに合格できるかどうか心配せずに積極的になって受講してください。
4. Web登録説明会を受講する
オンライン上のWeb説明会に参加します。
ZOOMを使ったWebでの説明会となっています。
参加時に以下の内容について回答します。
- 初回配達日の希望
- 希望配達エリアの確認
- 配達時の車両の種類
- 現金配達を受けるかどうか
- 事前動画とチェックテスト受講の確認
5. 本登録URLから必要情報記入と必要書類のアップロード
登録説明会を受けると、その後に本登録URLリンクが記載されたメールが届きます。
そのリンクを開いて、必要情報の記入と必要書類のアップロードを行います。
ここでは以下の書類をアップロードします。
- 身分証明書
- 自賠責及び任意保険証書
- 振込口座情報
- 免許証(バイクあるいは軽貨物の場合)
- 有償運送許可証及び事業用登録が分かる書面(125cc以上のバイク)
全員に共通して、身分証明書と自賠責及び任意保険証書、振込口座情報は提出しなければなりません。
身分証明書は運転免許証、パスポート、マイナンバーなど顔写真付きの証明書の提出が義務付けられています。
事故が発生した際のリスク回避ができるように、自賠責及び任意保険証書の両方の提出が必須です。
振込用の口座情報の登録も必要で、手数料がかからないことから、三井住友銀行の口座登録をおすすめします。
それに加えて、バイクあるいは軽貨物を使う場合は免許書、バイクが125cc以上である場合は有償運送許可証及び事業用登録が分かる書面も提出が求められます。
6. アプリログインのIDとパスワードの受け取り
書類のアップロードまで終わると配達員登録の審査が始まります。
基本的には提出しなければならない書類の不足や虚偽申告が疑われるような書類を提出していない限りは審査に落ちることは滅多にありません。
審査が完了するとメールで通知が届き、そこに配達アプリのログインIDとパスワードが記入されているため、それを使うと配達アプリにログインできるようになります。
しかし、ここでいきなり配達を始めることはできません。
配達前の準備を完了させてから配達するようにしてください。
7. 配達拠点での配達前準備
Web登録説明会時に申告した稼働初日の予定日に配達拠点に向かいます。
そこで配達アプリの使い方や出前館の配達営業時間や領収書の書き方などの配達に関する簡単な説明を受けます。
それから、領収書と配達員用の帽子を受け取って、ようやく配達員として稼働できるようになります。
現在は初回配達日に拠点に行く必要がなくなり、オンライン上で登録が完了するようになりました。
出前館の配達員の配達の始め方
他のフードデリバリーサービスと兼任して出前館で配達員になる方は、配達の流れがある程度わかっていて配達時にはあまり困らないかと思われます。
しかし、初めて配達員になる方だと配達時にも不安に感じていることがある可能性が高いため、配達の始め方や配達の流れを解説します。
配達バッグ、帽子の用意
出前館の場合は、配達バッグと帽子が配達を始める際に必ず必要です。
出前館の配達バッグは各自で用意する必要があります。
他のフードデリバリーサービスでは、配達バッグを自社のものしか使ってはいけないところもありますが、出前館の場合はロゴさえ隠していれば、他社の配達バッグを利用しても問題ありません。
そのため、他のフードデリバリーサービスとの兼任もできます。
帽子は初回稼働時に支給される指定されたものを使う必要があります。
配達の際に帽子が必要になるのは出前館だけで、兼任する場合は出前館でピックした商品を扱う際に、帽子を被ることを必ず忘れないようにしましょう。
車両の用意
他にも、出前館だけに限らず車両を用意しなければ配達自体ができません。
出前館では、自転車、バイク(あるいは原付)、軽貨物から車両を選択できます。
配達員登録時にどの方法で配達するか登録はしますが、特定の車両を登録するわけではありません。
そのため、指定した車両の種類であれば緊急時に別の車両を使って配達することも可能であることを覚えておくと、柔軟な対応がしやすくて普段の車両が使えないから稼げないといった状況を減らせます。
アプリを起動させてから配達完了するまでの流れ
配達バックや帽子、車両を準備したら、出前館のアプリを起動して業務を開始します。
アプリを起動させてから1件配達を完了するまで、以下の流れに沿って動くことになります。
Uber Eats(ウーバーイーツ)のような1注文ずつ受ける仕組みとは異なり、最大4件までの同時注文が可能です。
出前館の配達員登録に関するよくある質問
出前館の配達員登録に関する質問はインターネット上で数多く飛び交っています。
その中から、特に質問の多い以下の質問について回答していきます。
・出前館のアルバイトと業務委託の両立はできる?
・外国籍でも登録できる?
・登録する銀行口座に指定はある?
・任意保険の加入は必要?
・チェックテストの再受講は可能?
出前館のアルバイトと業務委託の両立はできる?
出前館ではアルバイトと業務委託の2つの働き方があります。
アルバイトは時給制で地域ごとに差はありますが、概ね時給1,000円前後で働けます。
安定して稼ぎつつ、業務中は他の社員やアルバイトの人と連携を取ったり、相談したりできる点がアルバイトの強みです。
一方で、業務委託の場合は1件あたり関東(東京 / 神奈川 / 千葉 / 埼玉)なら715円、沖縄県なら550円、その他地域なら660円と単価が高く、2回分の配達でアルバイトの時給を上回ります。
注文が来なければ稼げないリスクはありつつも、アルバイトよりもガッツリ稼げる可能性を秘めている点が業務委託の強みです。
どちらの働き方が自分に合っているかよく考えて、出前館の配達員になることをおすすめします。
外国籍でも登録できる?
フードデリバリーサービスで注文を頼んだら外国人が届けに来た経験をしたことがある方がいると思われますが、出前館だけに限らず配達員の登録は外国籍の方でもできます。
登録する銀行口座に指定はある?
出前館では報酬の振込入金用の銀行口座として、手数料がかからない三井住友銀行を推奨しています。
しかし、他のメガバンクや地方銀行でも口座登録できます。
また、銀行口座はあとから運営に連絡することで変更可能です。
任意保険の加入は必要?
他のフードデリバリーサービスでは、身分証明書と振込口座の情報をアップロードすればよいのですが、出前館では自賠責及び任意保険証書の提出も必須とされています。
つまり、出前館では自転車であっても任意保険を加入しなければ配達員の業務が行えません。
任意保険の補償範囲は、対人賠償保険や対物賠償保険、人身傷害保険などいくつか種類がありますが、最低でも対人賠償保険で無制限、対物賠償保険で1,000万円以上の加入が推奨されています。
月々1,000円未満で加入できるものが多いので、保険関係は必ず加入しましょう。
チェックテストの再受講は可能?
登録説明会に参加する前に求められるチェックテストはいつでも再受講可能です。
難易度は難しくなく、一般常識的に考えて答えられる問題も少なくありませんが、事前動画を真面目に視聴していないと答えられない問題もあります。
合格点は33問中30問の正解と求められる正答率は高めに設定されているので、登録説明会までに合格するまでトライしてみてください。
まとめ
出前館の業務委託配達員の登録の一連の流れは、基本的には他のフードデリバリーサービスと大きな差はありません。
しかし、登録説明会を受ける前に事前動画を視聴してチェックテストを受けたり、自賠責及び任意保険証書の加入と書類提出が必須とされていたりと出前館特有の必要事項がいくつかあります。
配達員登録以外にも配達時には帽子を被る必要があって、配達員登録時に複雑で心配だと感じたり、配達中にも他のフードデリバリーサービスにはない決まりごとがあって少し面倒に感じてしまう部分もあるかもしれません。
ただ、それだけ出前館はリスク回避に対する意識が高く、安心して配達業務ができる環境を作り上げようと努力しています。
加えて、1件あたりの配達の単価を考えるとアルバイトよりも簡単に稼げるので、不安や面倒な気持ちに臆することなく、出前館で稼げる配達員を目指していきましょう。